ひすいこたろう「ワンピースから学ぶこと」

いいため話 犬
画像:http://natsuhiko.wild-north.com/

これは「ニッポンのココロの教科書」でも触れたことなんですが、
相手に伝わる言葉というのは、

一言でいうと、「絵が描けるかどうか」です。

例えばマンガの『ワンピース』。
僕のまわりに「ワンピースが面白い」という人は沢山いたから
まず間違いなく面白いんだとわかっていても
買うまでにはいたらなかったんです。

仕事で、読まなきゃと思ってる本が
それこそ、100冊以上家にあるし
60巻を超える「ワンピース」を
まず読む時間がないからです。

でも、そんな僕が、友達のある一言で、
30巻まとめ買いしてしまったのです(現在は全巻そろっていて息子が先に読破しました)

友達はなんて言ったと思いますか?

「『ワンピース』を読むと
 友達を命がけで守りたくなる」

こう言ったのです。

そういわれたら、なんだかすごく気になっちゃって(笑)

「面白い」という言葉は絵にかけませんが、
友達を命がけで守っている図は絵が浮かびます。
絵(イメージ)が伝わってくると、心に俄然響くのです。

イメージ(絵)の伴わない記憶はほとんど脳に残らないので
忘れてしまうということもあります。

デパートのシャケ売り場で働いてる友達は、
何匹、千円とか、安いですよとアピールしても全然売れなかったのが
こう言うようになってから途端に売れるようになったそうです。

「アツアツの温かいご飯と一緒にどうぞ。シャケの油でジュワっときますよ」

「おいしい」って100万回言われても絵は浮かびませんが、
これなら、おいしそうな絵が一瞬で浮かびます。

「寒い」では絵に描けませんが
「はく息が白く、鼻水が凍った」だと絵に描けます(笑)

「彼は悲しそうだった」だと絵にしにくいけど
「彼はガックリとうつむき、その足元には涙がポタポタと」と書くと絵に描けます。

「おいしかった」では絵に描けないけど
「うめき声がもれるほどで
思わず3秒で『おかわり』って言ってた」だと絵にかけます。

「あの子、かわいいい」だとよくあるけど、
「瞬きできないほど見とれてしまった」
と言われると、「その子、どこ? どこ?どこ?」となります(笑)

伝えるとは、
相手の脳というキャンパスに
言葉で絵を描かかせていただくことなんです。

「I love you」という言葉が日本に入ってきたときに、
当時、英語の先生をしていた夏目漱石はどう訳したと思いますか?

「私はあなたを愛しています」では絵が描けません。

夏目漱石はこう訳したのです。

「あなたといると月がきれいですね」

あなたがいるといつもの風景がなんだか違って優しく見える。
夏目漱石は「I loveyou」を心の風景として描いたのです。

あなたの伝えたいこと
絵にかけますか?

引用:ひすいこたろう メールマガジンより