
昔のことわざに
「人事を尽くして天命を待つ」
という言葉がある。
これはまったく至言だと今でも思っている。
私は今日でも自分にときどき
その言葉を言い聞かせているのである。
というのは
現在でも日常いろいろ面倒な問題がたくさん起こる。
だから迷いも起こるし
悲観もするし
「おもしろうない世の中やなあ」
というような感じも
人間だから持つこともある。
そうすると仕事にも自然、力が入らない。
それではやはり具合が悪い。
それで私は
人事を尽くして天命を待とう。
自分は是と信じてやっているのだから。
そして成果は人に決めてもらおう。
こういう考え方を
私は今でも自問自答して持っているのである。
われわれ
人事を尽くして最善を行えば
あとはもう
人に頼んどこやないか・・・と。
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引用:物の見方 考え方
松下幸之助 著
PHP文庫
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