高ぶりが来れば、恥もまた来る。へりくだる者には知恵がある。

いいため話 少年
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「高ぶりが来れば、恥もまた来る。

へりくだる者には知恵がある」 (聖書・箴言11章)

「5年後には、業界のトップに躍り出る」などという2代目社長の言葉には、あきらかに、若くして社長の座に就いた高ぶりが感じられる。

しかし、勝算のないことを口走るだけでは、だれもついてこない。

具体的なプランも示さず、夢と現実との区別もつかずに、ただ興奮しているだけで、事業が上手くいくはずがない。

業績は業界のトップどころか、社運を傾かせることになって、やがて、社長の座を追われることになる。

世の中には、「お調子者」とか、「一言多い人」などと評される人がいるが、それらの人の共通点は、みずからの高ぶりをコントロールできないことだ。

その結果、勇み足があったり、言わずもがなのことを口にして、信用を失い、笑い者になったりする。

「へりくだる」とは、調子に乗りそうになったときに、ブレーキを踏むことだ。

興奮している自分を、なんとか平静な状態に戻そうと努力することでもある。

自分を客観的に見ることだといってもいい。

ギャンブルは熱くなったら負けだが、人生も熱くなったら、そこから味方になってくれる人はいない。

そして、孤立しては、何も成功しないのだ。

引用:秋庭道博 著
『疲れた心をなごませる言葉』PHP文庫