【イソップ童話】ヤギ飼いと野生のヤギ

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画像:http://free-photos.gatag.net/

夕暮れ時、ヤギ飼いが、ヤギの群れを放牧地から移動させていると

群れの中に野生のヤギが混ざっ ていることに気づきました

そこで彼は、野生のヤギたちを、自分のヤギの群れと一緒に、囲いの中に入れておくことにしました

翌日、雪が激しく降ったため、ヤギ飼いは、ヤギたちをいつもの牧草地へ連れて行くことができずに、

やむなく、群れを囲いの中に留めおきました

そして、彼は、自分のヤギには、飢え死にしない程度にしか餌を与えませんでしたが、

新参者たちには多くの餌を与えました

と、いうのも、こうすれば、 彼らをうまく手なずけられるのではないかと考えたからです

翌日、雪が解けはじめると、ヤギ飼は、ヤギたちを牧草地へと連れて行きました

ところが、野生のヤギたちは、一目散に山の奥へと逃げて行きます

彼は、逃げて行くヤギたちに向かって、

「吹雪の時にあんなに世話をしてやったのに逃げるとは、なんて恩知らずなんだ!」

と叫びました

すると、一匹がクルリと振り向いて言いました

「我々が用心するのは、そこなんですよ

あなたは、長年慣れ親しんだヤギたちよりも、我々を大切にした

ということは、もし、我々の後に、また別の者がやってきたら、

あなたは、同じように、新しい方を大切にするでしょうからね」

引用:イソップ童話