
ある人が最近、「いやあ、そんなことをするには私はもう年をとりすぎているよ」と言った。
こういう言葉を聞くと私は悲しくなる。
以下の事実について、あなたはどう思うだろうか。
● ヴェルディは76歳で「アベマリア」を作曲した。
● マーサ・グラハムは75歳まで演技を続け、95歳のときに180作目となる作品を演出した。
● ミケランジェロは88歳で死ぬ6日前にピエタ像を彫っていた。
● 作家のマリオン・ハートは54歳で飛行機の操縦法を学び、大西洋を横断する単独無着陸飛行を全部で7回おこなった。最後の飛行をおこなったのは1976年だったが、そのとき彼女は84歳だった。
● 画家のグランマ・モーゼスは80歳にして初の個展を開いた。
もしあなたがかねてから念願のことをするのに自分が年をとりすぎていると思うなら、考え直してそれを実行に移そう。
「この世のすべての悲しい言葉の中で、最も悲しいのは『しておけばよかった』である」と、ある高名な詩人は言った。
あなたがずっとしたいと思ってきたことで、先延ばししてきたことは何だろうか?
自問しよう。
「いまでなければ、いつするのか?」と。
ウォリー・エイモス(米国の有名な起業家)が講演を終えると、ひとりの女性が歩み寄って「もし私がこれからロースクールに行ったりしたら、卒業するときには55歳になってしまいます」と言った。
エイモスはこう問い返した。
「もし行かなかったら、何歳になるのですか?」
『何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣』ディスカヴァー携書
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