斎灯サトル「色覚障害の画家」

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斎灯サトル
画像:http://biomagazine.co.jp/

神社仏閣の天井画の個人製作は日本一。

そんな画家の斎灯サトルさんは、画家になる前は造園の仕事をしていました。

でも、趣味で描いていた絵に注文が入り始め、造園の仕事を続けるか、絵の道で勝負するか、迷っていました。

というのも、絵の道に踏み込めない深い悩みを抱えていたからです。

その悩みとは「色覚障害」です。

微妙な色の判別ができないので、自分が塗っている色が見えていないということもあるのだそう。

「この弱みを抱えながら、プロとしてやっていけるのか」と悩んでいたある日、ある人がこう言ってくれた。

「色が判別できない、それはよかったですね」と。

え? どういうこと?

「だからサトルさんは、はっきりした原色を使うのですね。色覚障害だからそういう色彩感覚を持っているのですよ。よかったですね」

「色覚障害はマイナスなどではなかった!むしろそれが私の絵の特長だったんだ!」

このときです。サトルさんが、絵の道一本でやっていこうと決意したのは。

そう言ってくれたのは、心理学博士の小林正観さんでした。

色の判別ができない。それもまたスペシャルな個性だと見たのでした。

僕の欠点のお話もしましょう。僕には、人見知りで、言いたいことが伝えられないという欠点がありました。

だからこそ、言葉が外に出ずに内側で熟成されていったように思います。

その結果、書いて表現するという才能が引き出されました。欠点の裏側で、才能は花ひらくのです。

ちなみにオーストラリアの原住民アボリジニの人たちは、欠けた月を「ドリーミング」と呼びます。

欠けたところから、人生を彩るドリーミングが生まれてくるんです。

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