一流の成功哲学

成功 いいため話
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レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ・ブオナローティ、ラファエロ・サンティは15世紀後半から16世紀に至るルネサンス最盛期の三大巨匠である。

三大巨匠と言われながら、ラファエロの評価はレオナルドやミケランジェロに比べ、必ずしも著しいものではない。

しかし、それはあくまで現代の視点での一般的見識にすぎない。

19世紀前半までのラファエロは、レオナルドやミケランジェロを遥かに凌駕した、圧倒的権威だった。

西洋美術史に記され、厳然たるこの真実を、我々は改めて知らねばならないのである。

時代の変遷によって、画家への評価が変わることはよくある。

ボッティチェリやエル・グレコなどは生前人気があったのにその後は数世紀も忘れ去られるし、ゴッホやゴーギャンは生きている間はほとんど絵が売れなかった。

その点、ルネサンス三巨匠は、死後もずっと名声を保っているが、それでもその重要度に関して言えば、現在はレオナルドとミケランジェロが神格化されていて、ラファエロへの評価はそうとう低下している。

レオナルドのような深みに欠け、ミケランジェロのような力強さがない、というのがよく聞く批判であろう。

そういえばかつてのモーツァルトも、ベートーヴェンやヴァーグナーに比べて軽すぎる、などと貶められていた。

今はそんなことを言う者は誰もいない。要するに評価はその時代の評価にすぎない。いくらでもまた変わり得る。

(中略)

私の知人は次のように語った。

「私は現在、成功した人間と言われているようですが、終始一貫、私自身は何も変わっていません。

変わったのは私を取り巻く状況だけです。

私はこれからも自分の道を進むだけです。

それが成功であろうと失敗であろうと問うものではありません。

人間の変わり得る評価のことを気にして行動することは、他人に支配されていることと同じなのです」。

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新・超一流の成功哲学

和田友良 著

秀作社出版