
「運」は、人生を明るくも暗くもします。
その運はじつは偶然、外からやってくるというより、自分でつかみ取り、選び取るものだとしたら、いままで自分の「不運」を嘆いてばかりいた人は、大切な何かを見失っていただけとも言えます。
長らく、精神医学や精神分析の勉強をしていて気づいたことがあります。
それは人間の幸せも不幸も、「主観的」なものだということです。
逆にいうと、客観的な幸せも不幸もないということになります。
一般的に、自分がついているとか、幸運だと思っている人間は、いろいろなチャレンジをすることに抵抗がありません。
そのため、人と知り合う機会や、ビジネスチャンスにも恵まれ、結果的に成功することが多くなります。
好循環に入り込むのです。
逆に、自分は不幸だと思っている人は、引っ込み思案になりがちで結果的に成功のチャンスをつかむことは少なくなります。
成功する確率が1割くらいの人でも、100回チャレンジすれば、10回は成功できます。
しかし成功する確率が5割もある「強運な」人でも、チャレンジが2回しかなければ1回しか成功できないし、チャレンジがゼロであれば、絶対に成功できないのです。
要するに、自分は運がいいと思うことで成功する回数を格段に増やすことができます。
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