
今、あなたの目の前に2つの道があります。
左は、レッドカーペットがしかれた、楽しそうな道。
右は、イバラの道(トゲトゲがはえた道)。
あなたは当然、左のレッドカーペットの道を歩きたいですよね?
でも、次の情報を得たら、どうでしょう?
左の道は1キロ、レッドカーペットが続いた後で、その後の99キロはイバラの道が続くんです。
いっぽうの右の道は、最初の1キロはイバラの道だけど、その後の99キロは、楽しいレッドカーペットの道が続きます。
それならあなたは「やっぱり右の道にしようかな」って考え直すんじゃないでしょうか。
でも、現実には、みんな左の道を選んじゃうんです。
最初が楽しそうな道を、ね。
なぜかって?
だって、目の前に1キロもレッドカーペットがあったら、その先なんて、見えないじゃない?
1キロから先は、イバラの道になっているなんて、神様の視点じゃないと見えないわけです。
真上から、つまり俯瞰から見て初めて、合理的な判断ができるわけなんです。
じゃあ、どうやったら俯瞰して見られるのでしょう?
実は、かんたんな方法があります。
それは、“イケてる大人”に聞いてみることです。
「今、どっちの道を歩んだら、1キロより後が、楽しい道なのか?」。
だいたいは「今、周りのみんな(友達)がやっていること=左の道」が不正解なんですよね。
それは「イケてない大人がやってきたこと」でもあります。
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バクノビ
坪田信貴 著
KADOKAWA
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