奇跡の起こし方

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奇跡 いいため話
画像:http://publicdomainq.net

一羽のオウムがエサを探して奥山で道に迷ってしまいました。

迷っていると、この奥山の鳥や獣たちが出てきて、

「明日送ってあげるから、僕たちのねぐらにおいで」

と、言って、食べ物も、あたたかいねぐらも、

さらに、一緒にオウムを囲むように寝てくれて、

オウムはすっかり安心して眠れ、次の日に無事に家に帰ります。

ところが、ある日、この奥山が火事になったのです。

オウムはいてもたってもおられず、何度も谷川に行き、

水で体を濡らし、奥山の火にその体の水をかけました。

しかし、その水は、2~3滴しか落ちませんでした。

それを見て、仲間達はこう言いました。

「そんな水で火は消せない、骨折り損だ」

すると、オウムはこう言ったのです。

「私の持っていく水は僅かです。あの大火事は消えないかもしれません。

でも、あの火の中に、私にこのうえもなく親切にし、助けてくれた友だちが、

いま苦しんでいるかと思うと、私はやめることはできません。

私は、水を運びます」

といって、せっせと水を運び続けました。

すると、奇跡が起こり、大粒の雨が降ってきて火事が消えるのです。

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出典

「雑宝蔵経」より