
成功と失敗の2色に色分けされた地図のどちらかだけに位置する人生なんてあるだろうか。
初めは成功と思われていたことが、後になって失敗だったとわかるときもある。
昇進するのが早すぎて競争から脱落する。
解雇されてしかたなく始めた事業が成功する。
祝福されて結婚したのに離婚する。
最初の結婚に失敗したからこそ、2回目の結婚がうまくいったりもする。
生死の境をさまようような大病を患って、その後の人生が充実することだってある。
わたしたちはすぐに「成功」か「失敗」か白黒つけようとする。
だが、ほとんどの物事はそれほど単純ではない。
人間だってそうだ。
「この人は勝ち組」「あの人は負け組」などと言われるが、
その基準は何なのだろう。
人生のどの段階での話なのか。
どうしてそう言い切れるのだろう。
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出典
[たくさん失敗した人ほどうまくいく]
リチャード・ファーソン 著
角川書店 より
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