
一人のクライアントさんから一本の相談の電話がありました。
その彼は私の「言葉は現実化する」理論の大ファンだと言ってくださる男性で、私が知る限り人一倍、一生懸命人を励ましている人でした。
久しぶりの電話にもかかわらず彼が落ち込んでいたので、理由を聞くと、落ち込んだ人を励まそうとプラストークをしているときに「なんかあなたの言葉って嘘くさいよね」という、まわりで聞いていた一人の発言をきっかけに笑われてしまった、という内容でした。
その話を聞いた私も寂しくなりました。
それは落ち込んだ彼に対してではなく、人を励まそうとしている人をバカにする、いまの日本に流れる風潮に対してでした。
彼と同じように、これからあなたがプラスの言葉で人を励まそうとしたとき、それを揶揄する人が出てくることもあるかもしれません。
心ない言葉を投げかける人もいるかもしれません。
笑われることもあるかもしれません。
しかし、もしそのような状況が来たときは、「あ、新しい自分の道がスタートしたんだ」と声に出してください。
「あいつは夢見がちだ」「理想ばっかり言いやがって」
古今東西、そう言っている側の人が、大きな成功をおさめる物語は存在しません。
どんな勇者でも、英雄でも、人に笑われたりバカにされたりする経験を通して、初めてサクセスストーリの入り口に立つ資格を得るのです。
「いい言葉を使ったからって、いい人生になるわけないだろ」
そう口にする人は、いい言葉をつくる習慣を実践していない人です。
言葉の力を実践し、その威力を知っている賢人は決してそんなことは言いません。
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言葉は現実化する
永松茂久 著
きずな出版
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