萩本欽一「普通のことをやっていても、大成功なんてありえない」

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萩本欽一 いいため話
画像:http://www.1242.com

日本人って、どういうわけか、みんな「ごく普通」というのが好きだよね。

でも、普通のことをやっていても、大成功なんてありえない。

もっと新しいことを考えて、どんどん変えていかないと。

僕の知りあいに、映画監督を目指してカメラをまわしてたやつがいるの。

そいつが故郷に帰って、地方の商店街で親父さんがやってた店を継いだのね。

その商店街というのは、このところ、どんどんさびれていく一方だった。

そいつはものをつくってたから、ものづくりの感覚で「こういうことをやったらどうだろう?」って考えて、自分たちで広場に小さな市場をつくった。

そこに商店街のみんなで出店したんですよ。

そしたら大成功して、今度は鉄筋6階建ての大市場にするんだって、みんなで寄り集まってやったら、品物が変わったわけじゃないのに大繁盛しちゃった。

そいつは商売なんて一度もしたことないんですよ。

何もわかんないやつが、「とりあえずやってみましょうよ」って、掘っ建て小屋みたいな市場をこしらえた。

たいして計画もしないで、あまりお金もかけないで。

たぶん、それがよかったんだと思うよ。

その雰囲気が本当に市場っていう言葉にあってたんだろうね。

で、市場という名前を聞いただけで、「安そうだし、なんだか面白そうだぞ」って、みんなが集まってきたんだろうね。

しかし、商売を知らないやつがそんな計画して、商店街がよくまとまったよね。

おそらく、みんなお客さんが減って困ってたから、「まあ、やらないよりやったほうがいいじゃないの」って、いいも悪いもないしにやったんだと思うな。

だから、改革というのは、何も知らない新しいやつがするんですよ。

ベテランの長老たちが難しい顔してあれこれ議論しても、たぶん何も変わらないよ。

そいつは何も知らないから、思い切ったことができた。

みんなと同じことをやってたら、お客さんは来ません。

もっと、他の人がやっていないことを考えないと。

だから、一番大事なのは逆転の発想。

ダメを気持ちいいほうに転換するところからはじめないと。

一般論とか一般的っていうことを、みんな大事にしすぎてる。

そんなものは、サッサと捨てたほうがいいよ。

『人生にはチャンスが三度ある』ビジネス社