
成功と幸福を手に入れるうえで、自分を不当に扱った人を許すことが重要である。
なぜ自分を不当に扱った人を許す必要があるのか?
その答えは、それが自分に恩恵をもたらすからだ。
あなたはそれを相手のためではなく自分のためにすべきなのである。
それが正しいか間違っているかという問題ではない。
自分を不当に扱った人を許すことは、心の平和につながる。
一方、怒りと恨みは莫大なエネルギーの浪費につながる。
憎しみを心の中で何度も再現することは何の利益にもならない。
そのために安眠できないのは誰か?
怒りに満ちているために、現在を楽しんでいないのは誰か?
あなたか相手か?
自分のために怒り、恨み、憎しみを捨てよう。
記者がダライ・ラマ14世に「中国によるチベット占領に怒りを感じるか?」と尋ねたところ、「とんでもない。私は愛をこめて中国を許している。中国に怒りを抱いても何の得にもならない。そんなことをしたところで中国政府は態度を変えないし、私は潰瘍を患いかねないから、中国の利益になるだけだ」と答えた。
自分を不当に扱った人に対するダライ・ラマ14世の姿勢を見習おう。
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習慣を変えれば人生が変わる
マーク・レクラウ 著
弓場隆 訳
ディスカヴァー
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