
自分を道の上に置いてあるボールだと思ってください。
つまり、ニュートンの法則で言うところの「静止している物体」です。
モチベーションに頼る方法では、行動を起こす前に自分をやる気にさせるように促しますが、何も考えずにただ1センチだけ前進して、その勢いを借りてさらに進むほうが簡単だとは思いませんか?
もちろん、そうですよね?
ほんの少しだけ前に進めば、あとは自然に転がっていけます。
そして、ひとたび転がり始めれば、もっと都合のいい2番目の法則―――「動いている物体は、外からの力が加わらないかぎり、その速さが変化することはない」に変わります。
私たちは目標に向かって、できるだけたくさん、できるだけ頻繁に動きたいと思っています。
そのために必要なのは、本当に簡単な最初のアクションです。
なぜなら、どんな課題でも、始めること自体が最初の抵抗を引き起こし、最初の壁となるからです。
スタートがいちばんむずかしい部分なのですが、それは必ずしもスタートをむずかしくしなければならないという意味ではありません。
最初のアクションが軽いひと押しでできることなら、最初の抵抗も小さくてすみます。
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小さな習慣
スティーヴン・ガイズ 著
田口未和 訳
ダイヤモンド社
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