自分自身を他人の立場に置いてみる能力を養うこと

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変える いいため話
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自分自身を他人の立場に置いてみる能力を養うことは、人間関係を上手に保つ知恵の出発点であり、いつも他人と仲よくやっていくための基礎である。

この能力を活かせば、人生の味わいもずっと違ったものになるだろう。

これが他人にもたらす影響力には、魔法のような目を見はるものがある―――つまり相手はすぐに、「ああ、この人は自分を理解してくれている」と敏感に感じとってくれるようになる。

また、働きかけた当人にも同じように不思議な影響があらわれる。

ある人を理解し、その人の境遇や希望や悩みを自分のものと感じられるようになると、その人のよさがしみじみとわかってきて、相手に好意を持つようになるのである。

あなたがその人になりきれたからこそ、好きになったのである。

その人の言い分に耳を傾けてやれるし、真っ正面から攻撃するかわりに、やんわりと忠告してやれる。

その人が、自分でもどこにいるのかわからずに途方にくれるようなら、あなたは安全な避難場所をつくっておいてやれるのだ。

その人は、そこで待ち受けているあなたの姿を見てほっとするだろう。

あなたはその人の人生の悩みをわかちあい、軽減できるようになるのだ。

これは、あなた自身にとっても得るものが大きいはずだ。

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自分を変える!

アーノルド・ベネット 著

渡部昇一 訳・解説

三笠書房