昔はよかった

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昔は良かった いいため話
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「昔はよかった」とよく聞きますね。

が、本当に昔がよかったのか、そうじゃない。

新しい時代に適応できなくなっただけです。

昔は老人は希少価値でした。

ところが、今は変化の時代だから、老人の経験をそのまま役立てるのは難しい。

一番まずいのは、過去の話ばかりして威張っている人。

人は青年期までにだいたい、世の中というのはこういうものだという観念を作り上げます。

この人生観というのは、昔なら一生通用した。

でも現代は刻々と変化する時代で、それで一生間に合うというわけにはいかなくなりました。

その結果、年をとるにつれて、世の中がわからなくなったと感じる。

わからぬ世の中に敵意すら抱く。

そうならないためには、生涯にわたって学習するほかない。

人の一生というのは絶えず変転しています。

だから生きていること自体が、すでに学習なわけですね。

どんな年齢にあっても、どんな境遇にあっても、みんな学習をしているんです。

だから、学習のない人は死んでいるといわれてもしょうがない。

『千年語録』小学館