とある学校の実験

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学校 いいため話
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ある学校の校長は、同等の指導力を持つ二人の教師を別々に呼んで話をした。

一方の教師には「今年は優秀なクラスを受け持ってもらう。子どもたちは競争意識が強くて学習意欲が高いので、みずから進んで勉強するはずだ」と言った。

もう片方の教師には、「残念だが、今年のクラスにはあまり期待できない。芳しくない結果が出てもやむをえない」と言った。

だが、実際には、この2クラスの学力は同じレベルだった。

ところが、学年末テストの結果、前者のクラスは後者のクラスよりはるかに好成績をおさめたのだ。

この理由は、二人の教師の期待度の差であることは言うまでもない。

子どもの人生にとって、教師は最大の財産になることもあれば最大の負債になることもあるということだ。

教師から「問題児」のレッテルを貼られた子どもがどういう行動をするかは、誰もが知っているとおりだ。

あなたが通っていた小学校にも、クラスの中にいつも反抗的な態度をとる子どもがいなかっただろうか。

実際には、その反抗的な子は、自分が教師から反抗的だと思われていることを察知し、そのとおりに振る舞っていただけかもしれない。

ネガティブなものでも、ポジティブなものでも、教師が子どもについて何らかの評価をくだすと、それが強化されてしまう典型的な例だ。

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相手の心をつかんで離さない10の法則

カート・モーテンセン 著

弓場 隆 訳

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