
「好きなフリ」をする時代は終わりを告げ、人々は自分の本当に好きな物にだけ金と時間を使うようになっています。
ひと昔前から叫ばれている「若者のクルマ離れ」がいい例です。
若者が自動車を買わなくなったのは、そもそも購入資金や維持費がないというのもありますが、「自動車に乗るのが格好いい」という価値観が昔に比べて薄らいだという点も大きいでしょう。
にもかかわらず「最近の若者はクルマを買わない。これはおかしい」という人はいまだに結構いて、それこそ価値観がズレているといわざるをえません。
自動車がバンバン売れていた時代でも、若者の全てが本当に自動車を欲しいわけではありませんでした。
「皆、買っているから」「持っていないと格好悪いと思われそう」という理由から、「好きなフリ」をしていたのです。
「若者のクルマ離れはおかしい」なんていっているのは、この「本質」を見抜けなかった(というか、いまだに見抜けていない)人たち。
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「スタバが怖い!」がわからない人はマーケッターをやめなさい!!
錦野宇志郎(著)
秀和システム
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