
タクシーから降りたその足に、なんと犬のウンコが直撃!
このとき、作詞家の秋元康さんは感動して動けなくなったそうです。
なぜ感動したのでしょうか?
場所はロサンゼルス。
タクシーから降りて、一歩目がウンコ直撃だったら…。
普通なら「ツイてない!」って思う場面です。
一体、どういう見方をしたら、この場面で感動できるのでしょうか。
ロサンゼルスでタクシーを降りた一歩目にウンコがある確率。
そしてそれを見事に踏む確率。
その確率の低さに思いを馳せていたら、秋元さんは感動で一歩も動けなくなったそうです!
「これを踏めるやつは誰もいない!
すごいな、おれは」(秋元康)
秋元さんは言います。
「エジソンは『成功とは99%の汗と1%の才能である』と言ったようですが、僕の場合は、98%の運と1%の才能と1%の努力じゃないかと思うんですよ」
自分より努力している人は世の中にいっぱいいる。
自分より才能がある人も世の中にいっぱいいる。
だからこそ、大切なのは「運」じゃないかと秋元さんは言うのです。
じゃあどうすれば運がよくなるのか?
それは…
「自分は運があると思えばいいだけなんです」
犬のウンコを踏んでも感動できたのは
「自分は運がいい」と秋元さんは決めているからです。
自分は運があると思えばいいだけ。
そこに根拠はいらないんです。
何が起きたって、「運がいい」と言い続けるんです。
水をこぼしたときも、「なんて運がいいんだ。これがコーラだったらシミになっていたし、青酸カリだったら飲んで死んでいたな」とか(笑)。
ダッシュしたのに電車に間に合わなかったときは、「なんて運がいいんだ。朝からこんなに運動ができて」と思えばいいし、
今日のひすい家のように、おなかをすかせて帰ったのに、妻が夕飯をつくってくれていなかったときでも、「運がいいな~。おかげでダイエットができる!」
そう思って歯をくしばるんです(笑)。
引用:ひすいこたろう 著
『ものの見方検定』祥伝社
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