「抜く」技術

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抜く いいため話
画像:http://publicdomainq.net

車のハンドルには「あそび」が不可欠です。

あそびがないと「余裕」がありません。

余裕がないと「危険」です。

このように「安全なもの」「丈夫なもの」には、

かならずあそびというすき間が用意されているものです。

少しおしゃれな言い方をすれば、安全や強度は

「アローアンスによって保証される」、

アローアンスとは余裕とか柔軟性のことです。

たとえば建物などでも、いくら素材の硬度や強度を高めても、

建築構造の仕組みにこのアローアンスを確保しておかないと、

外から加えられた力や衝撃をもろに受け止めてしまうため、かえって倒れたり壊れやすくなってしまいます。

すき間やあそびが、力を吸収したり、

逃すクッションの役目を果たしてくれるわけです。

つまり「力を抜く」仕組みがないものはもろいです。

本当に強いものは柔軟である。

真に頑丈なものは柔らかい部分をもっているといえましょう。

このことは人間にも当てはまることです。

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出典

[「抜く」技術]

上原 春男 著

サンマーク出版 より