
『泥かぶら』という劇があります。
真山美保さんの作ですが、泥んこのかぶらのような醜い顔ゆえに、村の悪童たちから“泥かぶら”とはやされ、いじめられていた一人の少女が、「仏のように美しい子」へと変わっていったというお話です。
何が、この女の子を美しくしたかといえば、旅のおじいさんが教えた三つのことを、来る日も来る日も、自分と闘って実行したからでした。
その三つとは、
いつも、にっこりと笑うこと
ひとの身になって思うこと
自分の顔を恥じないこと
アンチエイジングに心を砕くより、私たち一人ひとりも、この三つを、自分に課してはどうでしょう。
「私から歳を取り上げないでください。なぜなら、歳は私の財産なのですから」といった人がいます。
私も“財産”と呼べる歳を取りたいと願っています。
そのためには、一人の泥かぶらとして、「笑顔、思いやり、そして自己受容」に日々努めなければと自分にいい聞かせている毎日です。
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面倒だから、しよう
渡辺和子 著
幻冬舎
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