
「人の一生は人の思考からできたものである」と言ったのは、ローマ皇帝で哲学者でもあったマルクス・アウレリウスである。
19世紀アメリカの随筆家であり詩人だったラルフ・ウォドー・エマソンは、こう書いている。
「人間とは、自分が一日中考えていることそのものである」
シェイクスピアに言わせれば、「物事にはいいも悪いもない。思考がそれを判断する」。
ハーバード大学の心理学者ウィリアム・ジェイムズは、数々の熱のこもった講演を行ったが、その一つでこう述べている。
「人類史上最大の発見は、人間は自分の心の持ち方を変えることで人生を変えることができるということだ。
ただ、求める事柄が現実であると思えばいいのだ。
そうすれば、それは必ずやわれわれの人生との関わりを徐々に強める形で現実となる。
それは現実となる定めなのだ」
ジェイムズはさらに、次のように結論づける。
「ある結果を十分に求めさえすれば、それを手に入れたに等しい。
裕福になりたいと願えば、人は裕福になれる。
知識を得たいと願えば、人は知識を得られる。
善人になりたいと願えば、人は善人になれるのだ」
人間の最も重要な性質は、理性だ。
考える力は、人の基本的生存手段、つまり、自分の欲するものを獲得するための唯一の手段なのである。
(中略)
簡単に言えば、信じれば成功するということだ。
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あきらめなかった人々
デニス・キンブロ 著
ナポレオン・ヒル 著
田中 孝顕 訳
きこ書房
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