
おそらく、人間の陥る最大の誤りは、
まず、人に何かをしてあげたらすぐ見返りがあることを期待すること、
そして次に、見返りは自分が与えたものと同程度の価値を期待することだろう。
だが実際には、なんらかの返礼を受けたとしても、
ずっと後になってからということもよくあるし、
内容の点でバランスがとれていないと思うことも多いだろう。
相手がお返しをしたくもできない状態の時もある。
つまり、見返りを期待すると、いずれ落胆する確率が高い。
私は、テンプルトン財団の創始者で、慈善家として世界的に有名な大富豪ジョン・マークス・テンプル卿が、あるとき私に語った言葉を忘れることができない。
「人に与えることの本当の報酬は、
与えがいのある人に与えた後に感じる『心温まる嬉しい気分』なのだよ」
このことは、誰にとっても真実に違いない。
あなたが誰かに何かを与えた時、受け取った人が喜びを感じれば、
あなたもそれと同じくらいの強い喜びを感じる。
なぜなら、そのときのあなたは精神性が豊かになるからである。
実は、それ以上重要なことは、本当は一つもないのだ。
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出典
[「運をつかむ人」16の習慣]
マーク マイヤーズ 著
三笠書房 より
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