
スーパースター長嶋茂雄。
あなたの秘密はシンプルでした。
ひたすら練習。
「ダブルハッスル」(2倍にハッスルするという本人の造語)で練習。
それは、監督になってからも・・・。
逆指名制が導入されるまでのドラフトは、1位指名が競合した場合、くじ引きで決めていました。
1992年.
この年のドラフト会議は後に不動の4番となる超高校級スラッガー松井秀喜選手の交渉権を獲れるかどうか、巨人軍の命運を分けるドラフトになりました。
競合は必至。
最後はくじ引き勝負となることが予想されました。
そこであなたがまじめに行った秘策に僕は心から感動しました。
何と、事前に自宅でくじ引きの練習をしていたとは!
そして本当に松井秀喜選手の交渉権を獲得したあなた。
くじ引きでさえも練習なんですね。
「俺みたいな野球の虫はいない」by長嶋茂雄
僕は、あなたがうまれついての天才バッターだと勝手に思っていました。
でも、そうじゃなかったんですね。
情熱が人生をメイクドラマにする。
そんなあなたのカッコよさを伝えたくて、僕は勝手にあなたへのラブレターのつもりで本項を書かせてもらいました。
この原稿を書いているとき、あなたは僕のすぐ近くにいてくれているようで楽しかったです。
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奇跡の言葉
ひすいこたろう 著
SBクリエイティブより
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