
ちょっと試しに、心に何か厭なことや、悪いことが起こりそうだと思い続けてみてください。
あなたが思ってもみなかった不都合なことが起こって、
「内なるものは外に現れる」
ということは、本当だと、
あなたを納得させてくれるでしょう。
この「内なるものは外に現れる」という事実は、残念なことに、
悪いことはすぐに証明され、
よいことは時間がかかるようです。
畑に播いた種が、芽を出し育ち実るまでには時間がかかりますが、
作物の実が豪雨に打たれたり、
虫に食われたりすると、すぐに腐ってしまいます。
これと同じで、
心に持った厭な思いは、悪い結果に直結して感じられるのに、
よい思いとその結果は結ばれてはいるのですが、
どうも時間がかかるらしく、実感として味わえないのです。
心によい思いを抱き、それから静かに待つことが必要のようです。
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出典
[恵みあれば]
鈴木 秀子 著
中央公論新社より
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