時代とともに変わっていくのが価値観

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価値観 いいため話
画像:http://gahag.net/

よく経団連の会合でいったんです。

「あなたがたは時代の列車から降りてしまっているんじゃないか。

私はたとえ16号車(新幹線ひかり号の最後尾)でも乗っていますよ。

自分で降りといて“いまどきの若い者は…”もないものだ」とね。

すると「あんたは特別お若いからネ」と冷やかされたりする。

価値観というものは、時代とともに変わっていくのがあたりまえだ。

それでなきゃ、歴史は生まれない。

仲間のご老体たちが「このごろは価値観が違って困る」とこぼしているが、そんなことは当然のことなんです。

ぼくの世代だって、個人によって価値観は違うのだし、一緒になったら、それは独裁国家ですよ。

現在は「変化の時代」だといえよう。

第一には変化の断層性がある。

変化はいつの世にもあるが、現在の変化は過去の変化から質的に飛躍してつながらないことが多い。

だから、人は過去の知識と経験の上にアグラをかいておれない。

第二には変化の波及性

一つの変化がその領域内で治まらず、横へ波及して他の異なった領域も意外と結びつきをみせる。

だから人は自分の専門に立てこもって安心していられない。

第三には変化の加速性がある。

過去が算術級数的だとすると、現在は幾何(きか)級数的な速さだといえる。

変化の波にのるタイミングや変化を先取りすることがたいせつになる。

人は仕事のモノサシとして時間を無視できなくなる。

『土光敏夫 信念の言葉』PHP研究所