学ぶのに苦労したときのほうが習熟度は高い

学び いいため話
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エイブラハム・リンカーンは、文学や歴史、法律について独学で豊かな知識を身につけた。

ところが、理解力が飛び抜けて優れていたわけではなかった。

もし彼と同じ学校に通ったとしたら、大統領どころか、将来弁護士になるとさえ想像できなかっただろう。

いとこの一人は、彼のことを「いささか鈍くて、優秀な少年ではなかった」と描写している。

リンカーン自身はこう述べている。

「私は学ぶのに時間がかかるが、学んだことはなかなか忘れない。

私の頭は鋼に似ていて、何を刻むにも大いに苦労するが、刻まれたら消し去ることはまずできない。

学ぶのに時間がかかるが、学んだことはなかなか忘れない」

リンカーンのこの言葉はまぎれもなく、脳が情報を吸収する過程について普遍的な事実を言い表している。

一九九〇年代初頭、カリフォルニア大学の認知科学者ロバート・ビョークは、それまでの心理学者の常識を覆すような事実を発見した。

突きつめて言えば、学ぶのに苦労したときのほうが習熟度は高い、ということだ。

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子どもは40000回質問する

イアン・レズリー 著

須川綾子 訳

光文社より