
誰もが何らかの習慣を持っている。
ただ残念ながら、その多くは悪い癖でしかない。
「ぐずくずする」とか「食べすぎる」といった習慣は役に立たず、生活を向上させることはない。
有能な人は、「時間管理をする」「自己を律する」「一点に集中する」「やるべきことをやり遂げる」「注意深く考える」といった習慣を身につけている。
繰り返し訓練すれば、あなたもこういった習慣をすべて身につけられる。
そうなれば、間違いなくもっと早くゴールに近づくことができるのだ。
どんなことでも何度も繰り返せば、いつかは身について新しい習慣となる 。
ハーバード大学教授のウィリアム・ジェイムズは、こんなふうに説明する。
「あなたが望む習慣をすでに身につけているかのようにふるまい、何度もその行為を繰り返したとき、あなたのなかにその行為とぴったり一致する習慣が形成される」
望む習慣を身につけるには、その習慣をすでに身につけているかのように行動すればよい。
そうすることで、行動を起こすたびに少しずつその行動が習慣として身についていく。
あなたがやらなければならないのは、大切な価値観と一致する行動を選んで、それを習慣として身につけることだ。
そして、呼吸をするのと同じくらい自然に感じられるようになるまで、毎日その行動を繰り返すことである。
大切なことだけやりなさい
ブライアン・トレーシー 著
本田直之 監訳
片山奈緒美 訳
ディスカヴァーより
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