
取引先のお相手の前ではとても丁寧にお話ししていたのに、その方がいなくなった途端に「あの人最近太ったよね」とか
「今日、何か眠そうじゃなかった?」などと、いきなり態度がガラッと変わる方がいらっしゃいます。
ご自分としては特に悪気はないのかもしれません。
目の前にその方がいらっしゃらないのであれば、何の問題もないのではないかと思われるかもしれませんが、私が研修などで口を酸っぱくして申し上げているのが、習慣の大切さです。
目の前にいらっしゃらないときに態度を崩していると、お相手が突然現れたとき、電話が来たとき、うっかりボロが出るものです。
そういった日頃の在り方というのは、意外に所作やちょっとしたもの言いなどにあらわれて、隠しきれるものではありません。
どうしても、お相手に伝わります。
その方がいらっしゃらないときに敬意を払っていないのに、その方の前でだけ敬意を払おうとしてもそれは真意としては伝わらないのです。
ですから、お客様のお話をしたり、お客様のことを考える際は、その方がたとえ目の前にいらっしゃらなくても、いつも敬意を持って話したり、考えたりすべきですね。
引用:気配りのコツ
伴美 彩 著
PHP研究所
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