
基本的には、叱るというのは、
それをいうには自分にもリスクがあるけれども、
相手の成長のために、リスクを越えて、
相手にネガティブなことを直言するということです。
ですからスタンスは「For You」(あなたのために)です。
一方、怒るというのは、
相手が自分の思い通りにならないために、
自分の中に起こったいら立ち、
ざわめきを解消しようと感情を相手に向けて爆発させてしまうことです。
スタンスは「For me」(わたしのために)です。
電車の中で子どもにぎゃーぎゃーとわめいているお母さんをよく見かけますが、
ほとんど怒っていますね。
決して叱っているわけではありません。
ちゃんと叱ると相手は
「自分のことを大事にしてそれをいってくれた」
「自分のためにあえて苦言を呈してくれた」
と思えるものです。
引用:「ほめる」技術
鈴木 義幸 著
日本実業出版社
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