
「死」というものは、自然の営みです。
そして、人間もまた自然の一部です。
木の葉が、枝から落ちるときには枯れ葉になるように、
人も亡くなっていく時には、食が細くなり、
痩せて枯れるのが自然なのです。
それを無理して、
「最後まで、青々した葉っぱのままで、枝から落ちるようにしたい」
と不自然なことを願うと、
枯葉のようにポロッと楽に落ちることができなくなります。
自然に逆らうようなことをしなければ、人間の体はもともとちゃんと、
苦しまずに死ねるようにできています。
引用:絶対しあわせに死ぬ方法
森津純子 著
筑摩書房
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