童謡「待ちぼうけ」が伝えたかったこと。うさぎは確実に捕獲できるのか!?

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出典:http://paperballoon.net

経験則や過去の出来事は、実は万能ではありません。

そこには経験則ゆえの弱点があるのです。

童謡「待ちぼうけ」(北原白秋)では、偶然うさぎが木の根っこに当たって死にます。

このうさぎを運よく手に入れた農民が、次の日から木の根っこで待つ話です。

めったに起こらない偶然の出来事を、再現性が高いと勘違いした滑稽な話です。

経験則、という意味で、農民に起こった出来事は事実です。

これは否定しようがありません。

しかし、同じようなことを期待して、毎日切り株で待つ行為は正しいでしょうか。

恐らくほとんど再現性がなく、単なるムダになることでしょう。

経験則は「単に起こった」という理解だけでは有効な法則にならないのです。

ところが、切り株で死んだうさぎをみて、ある人は次のように発想します。

「そうか、うさぎが走り回る場所に、罠をしかければ捕獲できるのだ」と。

この人物は、経験則から、再現性の高い別の因果関係を導き出しています。

[2つの発想の比較]

・同じ切り株に腰を下ろし、何日間もぼーっと待ち続けた

・うさぎが走り抜けそうな場所を探し、森中に捕獲のワナを仕掛けた

みなさんはどちらが多くの獲物を獲得すると予測しますか。

間違いなく、後者の男がうさぎを何匹も手に入れるはずです。

そのあいだ、待ちぼうけの農民はムダに時間を浪費するだけです。

引用:実践版 孫子の兵法
鈴木博毅 著 プレジデント社