なぜ、うまくいっている会社の経営者はご先祖を大切にするのか?

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出典:http://free-photos.gatag.net/

人間は誰でも生まれた時の心は自己中心である。

暑くても寒くても、お腹がすいても泣くばかり。

他人のために泣くことはなく、ただただ自分のためである。

これは発達心理学でいうところの「依存」の段階である。

幼稚園や小学校に上がり友人や先生と交わるようになると、多少とも自他の区別がつくようになる。

しかし、まだ依存心が抜けない。

そこからだんだん大きくなっていくにつれて自立心が芽生え、成人になると自立力がついてくる。

自立力とは自分のことに責任を持つという責任感である。

結婚すると自分のことよりも家族を思いやる気持ちが大きくなり、妻子を養うために自ら困難に立ち向かう開拓力が身についてくる。

また社長、上司、同僚、取引先などとの交流を通じて、職場や社会に貢献しようという意識が高まり、部下を持ち、社会的な役割が大きくなるにつれて指導力が生まれてくる。

そして社会のリーダーとなるに及んで清濁併せ呑む包容力が高まり、さらに、後ろ姿で人を導くような感化力が身についてくる。

1段階は社会的成熟度が最も低い「自利」、これに対して7段階は最高の「利他」の心である。

すなわち、下に行くほど自分のため、上に行くほど相手のためを考える。

世のすぐれた指導者といわれる人はみな、他人のこと、社会のこと、日本や世界のことに心を配る「利他」の心を持っている。

引用:天明茂 著
「なぜ、うまくいっている会社の経営者はご先祖を大切にするのか」
致知出版社