一日の価値は全部一緒!!全員一緒!!

価値 いいため話
画像:blogs.yahoo.co.jp

余命一年と宣告された高校生の女子と、その秘密を一人だけ知っている男子のお話しです。

「残り少ない命を、図書室の片づけなんか に使っていいの?」

僕の極めて何気ない質問に、彼女は首を傾げた。

「いいに決まってるじゃん」

「決まってはいないと思うよ」

「そう?じゃあ他に何をしろって言うの?」

「そりゃあ、初恋の人に会いにいくとか、外国でヒッチハイクをして最期の場所を決めるとか、やりたいことがあるんじゃないの?」

彼女は反対方向に首を傾げた。

「んー、言いたいことは分かんなくもないけどさ。例えば、【秘密を知っているクラスメイト】くんにも、死ぬまでにやりたいことはあるでしょう?」

「・・・・・なくはない、かな」

「でも今、それをやってないじゃん。

私も君も、もしかしたら明日死ぬかもしれないのにさ。

そういう意味では私も君も変わんないよ、きっと。

一日の価値は全部一緒なんだから、何をしたかの差なんかで私の今日の価値は変わらない。

私は今日、楽しかったよ」

「・・・・・なるほどね」

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引用:「君の膵臓をたべたい」

住野よる 著

双葉社より