
先祖供養の本当の意味は、子孫であるその人のことを、「いてくれてよかった」って言う人が何人いるかなんだよ。
大きな仏壇を買うことが先祖供養じゃないの。
それは仏壇屋さんや宗教をやってる人が言うこと。
さらにいえば、それって商売なの。
仏壇に入っているのは仏様なんです。
それで30分も1時間も先祖供養のために念仏を唱えるっていうんだけど、お経って仏様の教えなの。
仏様が教えたことを仏様に向かって30分も1時間も話すって変だよね。
きっと仏様も、「それ、俺が言ったんだよ。だからわかってるから、外に行って実践しな」って言うと思うよ。
お経をあげるのがいけないって言ってるんじゃないの。
あげてるあいだは無心になれるし、そのあいだ、人の悪口とか言わないからそういう意味ではいいの。
でも、どうせだったら、意味も知ってたほうがいいよね。
さらに言えば、それを実践できるようにしたほうがいいよねってことなの。
だから先祖供養でいちばんいいのは、「あなたがいてよかった」って言ってもらうことなの。
あなたが生まれてきたのはご両親がいて、そのまたご両親がいたからなの。
先祖が誰一人として欠けても、あなたはこの世に生まれてこなかったんだよね。
子供をほめられたら親ってうれしいの。
だから、あなたがほめられることが、最高の先祖供養になるんだよ。
『変な人の書いた世の中のしくみ』サンマーク出版
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