
投資には2種類あります。
「自分への投資」と「お金(金融商品)への投資」です。
じつは、僕がほんとうに伝えたい投資の基本は、「自分への投資」。
自分に投資をして、いまのみなさんが持っている価値を何倍にもすることです。
そうすると、「蛇口から出てくるお金」を大きく殖やせるようになるし、おもしろい人生を送れるようにもなる。
20代のみなさんがどちらに多く投資すべきかと問われれば、断然前者なのです。
———うーん。自分への投資より、金融商品に投資したほうがわかりやすいリターンが得られそうな気がします。なぜ、自分への投資のほうがリターンが大きいのですか?
たとえば、いまみなさんが100万円持っているとします。そして、現在のサラリーマンの生涯年収は高卒で2億円、大卒で2億5000万円と言われています。
さて、ここで投資のセオリーを思い出してみましょう。「なくなってもいいお金をリターンが得られそうなものに投じること」でしたね。
では、この「リターンが得られそうなもの」とは何か。
これから成長しそうなものです。
では、いまのみなさんにとってもっとも価値が大きく、なおかつ成長性が高いものは何でしょうか?いまある資産の100万円?違います。
2億円の価値を生み出す可能性がある、まだ若いみなさん自身です。
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働く君に伝えたい「お金」の教養
出口 治明 著
ポプラ社より
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