インターネット化の対策とは??

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仕事 いいため話
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これから世の中が、より「インターネット化」していくことは不可避です。

ぼくがそれを望んでいるかどうかは、関係ありません。

不可避であれば、それへ向けた対策をしていかなければなりません。

そのときに、キーワードになる言葉が、「全体的」です。

「全体的」が重要な概念になることを気付かされたのは、糸井重里さんの『インターネット的』(PHP研究所)を読んだときでした。

糸井さんは、インターネットによってどのような変化が起きるかの仮設を立て、それを「ほぼ日刊イトイ新聞」で実践しています。

「インターネット的」な世界では、すべてのことが可視化されます。

コントロールしたり、隠したりすることは、情報量が膨大過ぎて無理です。

とれる戦略は、ただ一つ。

誠実に、正直になることです。

無意識で思っていることは、リアルの世界では相手に伝わりませんが、インターネットの世界ではそれすら相手に伝わってしまう可能性があるのです。

作家が考えていることだけでなく、作家のまわりの事象も、ネットの中だと重要になってきます。

ある作家がファンからどれだけ信頼されているかも、ネットでは可視化されていきます。

「評価経済」という言葉もある通り、ネット上の評価がリアルの世界にも影響する。

そのすべてが重要になってくるのが、「全体的」ということです。

今まで作家は、「本」というかたちで自分の頭の中にあるものを表現し、読者に伝えていました。

本は1年に1回か2回くらい出せばいいものなので、どのようなことを読者に伝えるのか、コントロールできます。

しかし、現在はそれが変わってきています。

圧倒的な情報量の前に、「コントロールする」ことは諦めざるをえません。

自分のすべてを見せるしかないのです。

これは、作家だけでなく、企業も同じでしょう。

ネットの中で、不正や不誠実なことをは、すぐに見つけられ糾弾されます。

全体的であり、信頼を勝ち得ていると、現実と同じように一つのミスは、ミスとして済みます。

しかし、コントロールしようとして、全体を隠していると、必要以上に余計な詮索を生んでしまいます。

「世の中のすべてのプロダクトが、サービスに変わってきている」と言い換えることもできるでしょう。

ホテルのサービスは、24時間、365日で「全体的」なものです。

だから「これぞ!」というサービスを1回やったら終わりではなくて、ずっと質の高いサービスを提供し続けなければなりません。

だから、働いている従業員の意識や行動の質を底上げしなければいけなくて、いいホテルはそのレベルが高いことが求められます。

同じように作家も、本というプロダクト一つではなく、そのまわりに付随するすべてを、誠実にパブリッシュしていくことが、求められていくのです。

引用:ぼくらの仮説が世界をつくる
佐渡島 庸平 著
ダイヤモンド社