上原春男 「成長するものだけが生き残る」

仕事 いいため話
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企業が提供すべき付加価値とは、お客さまの心地よさのことです。

私たちが商品を買うのは、その商品を通じて心地よさを得たい、満たしたいという心理があるからです。

食料品を買う場合でも、最近は単に価格が安いというだけで買う人はまれです。

お客さまはまずその食品が農薬をあまり使わない安全なものであるかを考えます。

そして、おいしさや価格を調べます。

さらに、その店の接客態度や店の雰囲気といった、さまざまな要素を瞬時に勘案するのです。

つまり、その商品が心地よさを与えているとき、その商品を買い、その対価としてお金を払うのです。

したがって企業が利益を得ようと思ったら、なによりそのお客さまの心地よさを満たすべく、商品やサービスにさまざまな工夫をこらさなくてはなりません。

それが企業の利益や成長に直結していくのです。

儲かっている会社は、商品やサービスを通じて、よその会社よりもすぐれた心地よさをお客さまに提供している会社です。

さらにうんと儲かっている会社は「よそでは得がたいすばらしい心地よさ」の提供に成功している会社にほかなりません。

企業の成長力や創造性というのはイコール、お客さまの心地よさをつくり出し、それを市場やユーザーに提供していける力なのです。

心地よさこそが利益の源泉、成長の基礎となります。

また、お客さまの心地よさは企業全体で創出していくべき問題であり、そのために総務部や人事部などの間接部門は、

何よりまず「社員の心地よさ」を実現する努力をしなくてはなりません。

それは間接的に見えて、じつは企業の利益や成長に直接かかわってくることでもあるのです。

ある会社は社屋の色をグレーから明るいクリーム色に塗り替え、事務所や工場の照明も明るくしました。

そうしたら5億~6億円だった年商がやがて20億円を超えるまでになった。

そんな会社もあります。

引用:成長するものだけが生き残る
上原 春男 著
サンマーク出版