
ビジネスを継続的に繁盛させるコツとして、相手に得をさせ続けることがある。
いかに自分が得をするかではなく、いかに相手に得をさせるかが商売繁盛の秘訣なのだ。
少し世の中を見渡してもらいたい。
いかに自分が得をするかだけを考えている連中であふれ返っているだろう。
あなたはいかに自分が得をするのかだけを必死で考えている人から、何かを買いたいと思うだろうか。
何かを買うとき、あなたに得をさせてくれる相手から買いたいと思うはずだ。
得をさせるための方法として、いちばんレベルが低いのは安易な値下げだ。
たしかに値下げすれば、その瞬間だけ相手は得した気分になる。
だが値下げはむやみやたらにするべきではない。
なぜなら一度値下げが当たり前になると、売る側は、より効率的な方法を考えなくなる上に、買う側もさらなる値下げを要求してくるようになるからだ。
結果として、値下げ競争に巻き込まれると倒産の危機に見舞われるのだ。
相手に得をさせるときは、お金以外ですべきなのだ。
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お金の法則
千田 琢哉 著
廣済堂出版
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