
ただでさえお金持ちは忙しいのに、その上嫌いな人間関係で頭を悩ませていては時間がいくらあっても足りない。
というより、せっかく平穏に終わるはずの日も、たった1人の嫌いな人間の存在で台無しになってしまうのだから、当然だろう。
嫌いな人を自分の人生から徹底して排除するのは、すこぶる自然の摂理に則っている行為なのだ。
ある有名なコンサルティング会社のオーナーは、全社員の前でこう言ったことがある。
「嫌いな人とは付き合うな。自分のことを好きになってくれて、自分もその人のことが好きであるほうが仕事はずっと楽しいし、おまけに儲かる」
世の中には「嫌いな人からこそ、学ぶものは多い」といった、美辞麗句を並び立てる人は多いが、それは明らかに間違いである。
たしかに嫌いな人から学ぶものもあるだろう。
だが、好きな人から学ぶもののほうが多いのだ。
学ぶものが多いからこそ、あなたの本能がその人を好きになり、そして近づくことを求めているのだ。
嫌いな人間からは一度だけ会えば十分学べる。
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お金の法則
千田 琢哉 著
廣済堂出版
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