貧乏はするもんじゃねえ。味わうもんだ…

banner02
古今亭志ん生 いいため話
画像:http://kinakonan.com/shinshou/

《貧乏はするもんじゃねえ。 味わうもんだ…》 (古今亭志ん生・落語家)

「昭和の大名人」と称される名落語家、五代目古今亭志ん生。

ディティールにかまわない落語のスタイルで、同じ噺でも日によって長さはバラバラ、途中から別の噺に変わることさえあったが、その場に合わせる巧みな話術で、客を引きつけた。

あるとき高座で寝てしまったこともあり、それを見た客が「寝かしてやれ」とそのままにしておいたのは、伝説として語り継がれている。

破天荒なのは高座だけではなかった。

酒を愛した古今亭志ん生は、関東大震災が起きると真っ先に酒屋に走り、空襲が来たときも「どうせ死ぬなら」とビールを飲み、酔っ払って寝ていた。

ウォッカを6本飲み干し、意識不明になったこともある。

その放蕩ぶりは激しく、また戦後になって売れ始めるまで、極貧時代を過ごしていた。

16回も改名したのも、借金取りから逃れるためだったという。

『びんぼう自慢』という著作まである名人のこの一言。

重みが違う。

『人生を奮い立たせるアウトロー 100の言葉』(山口智司)彩図社