
彼女の死で、私は諸行無常という絶対の真理を、あらためて感じた。
かつて強く繋がったパートナーも、時間が経てば去っていく。
この世から前触れなく、いなくなってしまうこともある。
いつまでも仲間と一緒にいられるという考え方は、幻想にすぎない。
人生で頼れるのはカネでも、仲間との絆でもない。
では、何を頼りにして、生きていけばいいのか?
答えは簡単だ。
信用。それに尽きる。
カネは信用を数値化したもので、仲間との絆の強さも、いわば狭い仲間内での信用のあらわれ。
すべての場面で効力を発揮するのは、信用しかないのだ。
信用こそが、現代社会のあらゆる問題に対処できる、最大の武器であることを、私は強く訴えたい。
『闇金ウシジマくん』にも、その事実を示すエピソードがいくつも描かれている。
借金や詐欺で崖っぷちまで追いこまれた人々を、最後の最後で救ったのは、カネでも仲間でも、奇跡でもない。
彼ら自身の信用だった。
信用を取り戻した者には、ウシジマもリアル社会の悪いヤツらも、何らそれ以上の手出しはできない。
そして信用を得た者は、その後も経済的に辛い場面は多少あるかもしれないけれど、人生の危機的な状況には二度と陥らず、満足な人生をおくれるようになるはずだ。
ウシジマは言っている。
「一度なくした信用取り戻すのは、最初に信用作るより大変なんだ。」
_______
人生はカネじゃない!
堀江貴文 著
小学館より
![]() |