時に、正しすぎることは間違いになる!!?

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正論すぎて腹がたつ いいため話
画像:www.excite.co.jp

ともかく正しいこと、しかも100%正しいことを言うのが好きな人がいる。

非行少年に向かって「非行をやめなさい」とか、「シンナーを吸ってはいけません」とか、忠告する。

煙草を吸っている人には、「煙草は健康を害します」と言う。

何しろ、誰がいつどこで聞いても正しいことを言うので、言われた方としては、「はい」と聞くか、無茶苦茶でも言うより仕方がない。

後者の場合だとすぐに、「そんな無茶を言ってはいけません」とやられるにきまっているから、まあ、黙って聞いている方が得策ということになる。

もちろん、正しいことを言ってはいけないなどということはない。

しかし、それはまず役に立たないことくらいは知っておくべきである。

(中略)

「非行をやめなさい」などと言う前に、この子が非行をやめるにはどんなことが必要なのか、この子にとって今やれることは何かなどと、こちらがいろいろと考え、工夫しなかったら何とも言えないし、そこにはいつもある程度の不安や危険がつきまとうことであろう。

そのような不安や危険に気づかずに、よい加減なことを言えば、悪い結果がでるのも当然である。

ひょっとすると失敗するかも知れぬ。しかし、この際はこれだという決意をもってするから、忠告も生きてくる。

己を賭けることもなく、責任を取る気もなく、100%正しいことを言うだけで、人の役に立とうとするのは虫がよすぎる。

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「はじける知恵」

松田哲夫 編

あすなろ書房より