ありきたりの毎日を黄金に変える言葉

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いいため話 女性
画像:http://free-photos.gatag.net/

腹を空かせた貧しい青年が、

橋の上に座ってぼんやりと漁師たちの仕事を眺めていました。

漁師の釣りカゴの中をのぞき

近くに魚の群れが泳いでいるのを見て

青年は言いました。

「まったく、あれだけの魚が手には入ったら

ぼくだって元気になれるのにな

魚を売って、服と食べ物を買えるのに」

すると、漁師のひとりが青年に話しかけました。

「あのぐらいの魚ならくれてやってもいいんだが、

ちょっと頼みをきいてくれるかな」

「もちろんです」

「しばらく、この釣り糸の番をしていてくれないか、

町に用事があるんだ」

とその年配の漁師は言いました。

青年は喜んで引き受けました。

そうやって竿の番をしているうちに、

魚がどんどん食いつきはじめ、

彼は次から次へと釣り上げていきました。

それがとても楽しくて、

青年の顔には笑みがこぼれました。

やがて漁師が戻ってきて、こう言いました。

「約束どおり魚をやろう。

さあ、自分で釣った魚を全部、持っていくといい。

それと、ひとつ忠告もしてやろう。

今度何か必要になったら、

『こうなればいいのに』

などと空想にばかりふけって、

時間を無駄にしてはだめだぞ。

すぐに仕事にとりかかり、

自分の手で釣り糸を投げ込んで、

何かを起こすことだ」

引用:ありきたりの毎日を黄金に変える言葉
J. マクスウェル 著
斎藤 孝 訳
講談社より