
この世には「真っ白なうそ」と「真っ赤なうそ」があります。
真っ白なうそとは、相手の心を和ませて、お互いを豊かにするものです。
私たちが、笑顔がない人に「素敵な笑顔ですね」って言ったり、普通の味のラーメンに「おいしかったですよ」と言ったりするのは、言われた人を幸せにするからです。
言われて笑顔になる相手を見たら、言った人も幸せになります。
お互いに花を咲かせるというのは、そういうことなんですね。
それに対して真っ赤なうそとは、自分の利益を守るためだけにつくもので、「周りがどうなろうと知らないよ」という身勝手さに満ちています。
真っ白なうそと真っ赤なうそは、まったく似て非なるものだと、私は思います。
私たちは、周りの空気を読むのが上手になりすぎているのかもしれません。
コンサート会場で、ものすごく感動しても、周りの人に合わせて、声援を送るのをためらってしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。
そんなふうに、1つひとつ、自分で手を縛り、足を縛り、肩に荷物を背負うと、好きなように歩けなくなってしまいます。
まず、「うそも使い方によって、宝になる」と知ってもらえると、縛りをほどく役に立つのではないでしょうか。
_______
斎藤一人 成功の花を咲かせなさい
斎藤一人 / 宇野信行 著
Gakken
![]() |