
なにかに没頭することは、ある意味怖いことかもしれない。
僕もかつてはバランスを取ることが得意だったからよくわかる。
だけど、それは嫌われたくないという不安に起因していたということも、今では理解している。
毒にも薬にもならない生き方は、この際やめてしまおう。
パズルのワンピースと同じで、出っ張っていたり、凹んでいたりするから、人から必要とされるのだ。
僕にしたって、いまだに欠点だらけなのだから。
僕は子どもの頃、『天才バカボン』が大好きだった。
とくにバカボンのパパが好きだった。
バカボンパパのセリフで、素晴らしいものを紹介しよう。
今読んでも、とても味わい深いものがある。
“わしはバカボンのパパなのだ! この世はむずかしいのだ!
わしの思うようにはならないのだ! でも、わしは大丈夫なのだ!
わしは、いつでもわしなので大丈夫なのだ!
これでいいのだと言っているから大丈夫なのだ!
あなたもそれでいいのだ! それでいいのだ!”
知っての通り、バカボンのパパは間違いなくバカである。
だが、それだからこそ多くの人に好かれる。
バランスを取ることはもうこれくらいにして、キミも自分のバカな部分に誇りを持って生きてほしい。
そうすれば、キミは人から好かれるようになるし、人生ももっと輝くだろう。
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群れない。
塚本 亮 著
秀和システム
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