
自己責任に関して、現代社会は危機的状況に陥っている。
人びとは自分の人生に責任を持ちたがらない。
テレビのトーク番組を見ていると、出演者は自分の苦境を他の人のせいにし、「恋人や配偶者や親のせいで人生が台無しになった」などと主張している。
「人生が台無しになったのは自分のせいです」と素直に反省している出演者を見たことがない。
困ったことに、アメリカは訴訟社会になり果てている。
スーパーマーケットで転倒したら店を訴える。
歩道で転倒したら自治体を訴える。
これらは極端な例かもしれないが、もしどこかで転倒したら、それは所有者の責任ではなく自分が不注意だったからだ。
ところが現代社会では、「うまくいかなければ、誰かを訴える」という奇妙なルールが確立してしまっているように見える。
(中略)
あなたは自分の業績がよくないとき、不景気のせいにしていないだろうか?
運動不足の原因を忙しさのせいにしていないだろうか?
実際、ほとんどの人が人生の中でうまくいっていない部分について自分以外のもののせいにしようとする傾向がある。
もし自分ではどうしようもないと感じるなら、あっさりあきらめるか、少なくとも不平を言うのをやめるべきだ。
不平を言うのはエネルギーの浪費である。
人生の何かに不満を感じていても、自分以外のものに責任をなすりつけたり言い訳をしたりしてはいけない。
そんなことをしても何の役にも立たない。
人はみな、自分が思っている以上の創造性を持っている。
だから創造性を発揮して問題解決を図るべきだ。
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ジェフ・ケラー 著 / 弓場 隆 訳
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