
当たり前ですが、本格的にサーフィンをしている人は波を読むのが上手いものです。
どんな波を待って、どんなタイミングで波に乗るか?あるいは、どんな海なら危険か?といったことを彼らは熟知しています。
人間関係にも「波」があります。
その場を読み、上手く乗るとよいのは同じだからです。
とはいえ、よく言われる、「チャンスは二度と来ないから決して逃がすな」といった考え方には、僕は違和感を持っています。
なぜ、みなさんはそんなに焦って波に乗ろうとするのでしょう?
なぜチャンスはもう来ないと思うのでしょう?
波は、来る日も来る日も、浜に打ち寄せます。
いい波、大きい波は、次々と来ます。
チャンスは無限に来ているのだから、逃がしてもいい。
目の前の波に乗っても乗らなくてもいい。
むやみに焦る必要はないし、自分のペースでチャレンジしていけばいい。
僕のサーフィンの師匠(コーチ)も、「武田さん、別にそんな焦って乗らなくていいですよ。どんどん波が来ていますから」とアドバイスをしてくれます。
「幸運の女神には後ろ髪がない」(通り過ぎてしまったら髪をつかむことができない)という言葉がありますが、女神はまたあなたのそばを通りますよ。
もうチャンスが来ないと感じるのは、チャンスを見る目が未熟か、波の見方を知らないか、大きな波ばかり待っているからでしょう。
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敏感すぎて傷つきやすいあなたへ
武田 双雲 著
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