ただしゃべっても、相手には通じない

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言葉 いいため話
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ことばというものは不思議なものです。

人を説得しようとして、立て板に水を流すようにしゃべりまくっても、相手には通じません。

テレビのおしゃべりタレントが口角泡を飛ばしてしゃべっても、視聴者は知らん顔です。

和尚は、人の心と心が以心伝心するとか、相手の話に感応することを、いつも音叉(おんさ)の話にたとえます。

人間は一人ひとりの心のなかに、音叉をもっていて、タレントの発する声の周波数が視聴者の音叉の周波数に合わないと、音叉が共鳴しません。

そうかと思うと、人と会話をしていて、こちらがなにげなくいったことばに相手がすっかり感動して、突然涙ぐんだりすることがあります。

それは、こちらが相手の音叉と同じ周波数の音を出したために、相手の音叉が共鳴して鳴りだしたのです。

相手の音叉が共鳴するのは、こちらのことばのなかに「真心」がこもっているからです。

人間は真心のこもったことばに感動するのです。

少しでも、相手を利用して自分の利益にしようとするような気持ちをもって話せば、相手は音叉の鉛のようにびくとも動きません。

真心のこもったことばは、立て板に水のようなおしゃべりからは出てきません。

どもるほどのことばは、人に信頼感を与えるのです。

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人生の悩みが消える空海の教え

大栗 道榮 著

三笠書房より